SUPER-KOMURA ZOOM LENS 1:4.5 f=75~150mm(KOMURA ZOOM 715)

SUPER-KOMURA ZOOM LENS 1:4.5 f=75~150mm(KOMURA ZOOM 715)

入手経緯

とにかくオールドレンズを買いあさっていた時期の2020年6月にヤフオクで送料も含め1000円ほどで手に入れる。

前玉に一箇所カビかくもりのようなものが発生しているのを発見。

また、ズームリングが少々スカッと抜けるような手ごたえになるような状態ではあるものの、ほぼ気にならないレベルで、年代を考えればかなり状態がいいものを入手できたと思う。

レンズの作り

製造メーカーはWiki(リンク)などにもあるように、製造メーカーは、株式会社コムラーレンズ(Komura Lens MFG. Ltd. )となり、旧三協光機株式会社となっている。ヤフオクなどで見かけることも多いため、数は結構出回っていたのではないかと思われる。

このレンズの最大の特徴は、ユニオートマウントといった独自のシステムでマウントアダプタ交換式の仕組みを採用されている。ちなみ私が入手したこのレンズではM42マウントアダプタが装着されている。

レンズの絞りについて

レンズの絞り用にマニュアル(M)オート(A)の切り替えスイッチがついている。

装着されていたM42のマウントアダプターでは、アダプター側に絞り連動ピンがあるので、ピンを押し込めるような機構になっているマウントアダプターで使用する場合は特に気にする必要がないが、そうではないマウントアダプターを使用する場合は、オート(A側)に切り替えを忘れないように。

ネックな最短撮影距離

このレンズ、最短撮影距離が1.8mとなっており、75mm側のワイド側でもそれが変わらない。そのため、そのまま使用していると非常に使い勝手の悪さを感じてしまう。

そこで、それを多少改善してくれるのが、現代の技術。
LマウントをAF対応させ、Eマウントに変換させるアイテム、LM-E9。
これを使用することで多少最短撮影距離を短縮できる。このレンズの場合では「1.2mくらいまで短縮できていたような印象で、思っている以上に改善される。

そして何よりもレンズが重く、気軽に持ちだす気にならないので、更に使い勝手の悪さが際立つ。

上記のような理由から普段使いしづらいことや、感度のカメラではF値の低いズームレンズは扱いづらく、出番は少なくなりがちだと思う。

しかし、ミラーレス機が普及し始めた2015年前後あたりよりISO6400くらいまではは使えるレベルになり、F値の低さはそこまでネガティブにならなくなった感もある。そのため、意外と今の時代だからこそ、こういったオールドレンズの真価を発揮できるんじゃないかと思うこともある。

とにかく、使ってみると結構楽しいレンズです。使い倒したいところ。

実例

SONY α7C + LM-EA9(150mm側)
SONY α7C + LM-EA9(75mm側)

全体的に色乗りがよく、コントラストが高い印象を感じる。

思いっきり強い光が入ってくるとそれなりにフレアも発生するものの、パープルフリンジや収差も少なく、逆光環境でもコントラストの高さを保つことでき、オールドレンズとしてはかなり優秀な部類に入るのではないかと思う。

開放絞り値がF4.5となるため、明るさ的には物足りないと感じるものの、中望遠域では、このくらいのほうがピントは合わせやすく使いやすい。それでも被写界深度的には浅く、十分にボケてくれる。

そのボケも癖はなく、玉ボケもほぼ円形の形状となり、このレンズの作りの良さを感じさせる。

SONY α7C with SUPER-KOMURA Z00M LENS 1:4.5 f=75~150mm the 4K Movie

レンズ情報

KOMURA ZOOM 715 SUPER-KOMURA Z00M LENS 1:4.5 f=75~150mm
マウント:KOMURA UNI AUTO マウント(アダプタ換装式)
製造メーカー:株式会社コムラーレンズ(旧:三協光機株式会社)
焦点距離:75-150mm
開放絞り:F4.5
最小絞り:F32
絞り羽:6枚
最短撮影距離:1.8m
フィルター径:58mm
S.N.:78618
レンズ構成:?
重量:?
販売時期:社名の表記より1969-1980年ごろ?
入手時期:2020年6月
入手時価格:¥1,000

個人的レンズ評価(5段評価)
写り:★★★★☆
シャープさ:★★★☆☆
発色:★★★★☆
ぼけ感:★★★★☆
逆光耐性:★★★☆☆
楽しさ:★★★★☆
総合:★★★★☆

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