ТАИР-11А 135mmF2.8

ТАИР-11А 135mmF2.8

入手経緯

このレンズ、特に何か知っていたわけでもなくオークションサイトをぼーっと眺めている時に妙にひかれたレンズの一つ。

気になって情報を見ていたところ、絞り羽根が19枚と非常に多く、落札する理由となった。

値段としては、オールドレンズの中では手、比較すると高価な部類だったものの、状態も悪くなさそうなので入手することにした。

レンズの作り

ТАИРは翻訳機によると、キルギス語でタイールと読む。意味は「平」となっている。

製造元は、現ロシア(ソビエト連邦)のモスクワに位置する、クラスノゴルスク機械工場製(KMZ)。レンズにもその印ともいえる、KMZのロゴがレンズフロント部にみられる。

135mmレンズとしてはやや大きく、手に持った時にずっりするくる重さを感じる作りになっている。このどっしり構えているかのような重厚感を感じるような作りが、なんともロシアらしくも感じてしまう。

このレンズの重さにもつながっているところだと思うけど、絞り羽が19枚と以上に贅沢なつくりをしていて、絞り羽が滑らかに動く様は、使っていて非常に気持ちがいい。

19枚の絞り羽によって、絞りの形はかなりきれいな円形となる。

なんていうか、絞り羽を増やして強引に円形絞りを作ろうとする感じが、すごくいい。

ちなみに、レンズ表面を見るとやや紫がかった色を確認できるので、何かしらのコーティングが施されているように見える。

実例

SONY α7C + LM-EA9

LM-EA9により、若干最短撮影距離が短縮され0.8mほどの距離で撮影が可能に。
LM-EA9は、重量500mgを超えるレンズでの使用を推奨していない。このレンズも、約600gmあるためLM-EA9で使用するのは、自己責任。

コントラストは高くなく、ぱっと見での印象は薄い。さらに、逆光気味になるとあっという間にソフトフォーカスな移りとなってしまう。

ボケは変な癖がなく、とろけるようなボケを生み出してくれている。

どんな写真にも言えることだけど、光と影をうまくとらえることができるとその印象は結構変わるもので、実例の中の3枚目・4枚目などは結構面白い感じに撮れているんじゃないかと自画自賛したいところ。いや、レンズを評価したいところ。

特に3枚目なんかは、水面をバックにして強い光が入ってきているのだけど、フレアが発生していなく、なかなか印象的な絵になった。

動画

SONY α7C with ТАИР-11А 135mmF2.8 the 4K Movie

レンズ情報

ТАИР-11А 135mmF2.8
製造:クラスノゴルスク機械工場製(KMZ)
マウント:M42
焦点距離:135mm
開放絞り:F2.8
最小絞り:F22
絞り羽:19枚
最短撮影距離:1.2m
フィルター径:55mm
S.N.:863231
レンズ構成:3群4枚
重量:602gm
販売時期:?
入手時期:2020年8月
入手時価格:\13,500

個人的レンズ評価(5段評価)
写り:★★★★☆
シャープさ:★★★☆☆
発色:★★★★☆
ぼけ感:★★★★☆
逆光耐性:?
楽しさ:★★★★★
総合:★★★★★

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